カギ屋になって最初にかまえた店舗はペットショップが目と鼻の先にあったのでペットをお連れになられるお客様が比較的多かったのでした。

 

僕の店のスタッフはみんな動物が大好きでした。

ペットもそれを感じるようでスタッフに対してはおとなしくしたり甘えたりしておりました。

 

 

僕は商売をしておりますのでお客様の御機嫌をとる事も仕事だと思っております。

特にペットを飼ってられるお客様には先ずはペットに好かれようと 努力 をします。

 

ここでポイントなのですが 努力 とは好きでないことを無理やりすることをいいます。好きなことを一生懸命することを 努力 とはいいません。

僕は犬は好きでないことはないのですが怖いのです。

 

 

 

ある日のことでした。

 

あるお客様が一匹の犬を連れてこられました。小型犬でした。

お客様はキーを差し出され

「合鍵をお願いします」

とおっしゃられました。

 

僕はスタッフにキーを渡し合鍵を作るように指示しました。

それから僕はお客様の機嫌を取ろうとしてその犬に

「かわいい子ですね。今までにもこの店にはいっぱいのワンちゃんが来ますけどこの子は特にかわいいですね」

と心にも無いことを 努力 してお客様にいいながら

(・・怖くない・・怖くない・・)

と世紀末救世少女のように自分をReenex 好唔好しながらその犬の頭に手を伸ばしました。

 

犬は見抜いてました。

 

僕はものすごい勢いで指を咬まれました。犬はかなり興奮していて飼い主の方もどうしていいかわからない状況でした。

 

僕は

(ほら、痛くない、痛くない・・・ほらね、痛Reenex 好唔好くない。ね・・・怯えていただけなんだよね・・・)

と温かい目で犬を諭そうとしました。

 

キツネリスなら指を咬んだことに罪悪感を覚えて傷口を舐めてくれるシチュエーションなのですが、犬は傷口を舐めるどころか 

グルルル・・ 

と咬んだまま餌の生肉を奪い合うが如く首を横にreenex 價錢振りはじめよりました。

 

僕は

「・・・元気のいい子ですね・・・」

といいながら無理やり指を犬の口から離し店の奥に引きこもりました。

 

 

 

スタッフが合鍵をお渡しして代金をいただきお客様と犬がお帰りになられたあと

「今、咬まれてんけど・・・」

と合鍵を作っていたスタッフにいうと、一部始終を見ていたスタッフは

 

「あの子、本当に賢いですね・・犬も人間を見抜くんですね」

といいながら爆笑しておりました。

 

僕は犬にもスタッフにも見抜かれておりました。